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【授業関連】第4回デザイン系学科特別講座
木村 博之氏講演会を開催しました
■木村 博之(キムラ ヒロユキ)氏
株式会社チューブグラフィックス
代表取締役
1986年 株式会社チューブグラフィックス設立。SND(The Society for News Design)マロフィエ賞(Malofiej)審査委員、大学や企業展示会での講演やワークショップでの講師をつとめる。SND-Malofiej賞金賞受賞など数多くの賞を受賞。代表作は、長野オリンピック公式ガイドブック・公式マップ・公式デイリープログラム。企画から調査、デザイン、制作すべてを手掛ける。現在は、本業のほかに、千葉大学工学部、東洋大学ライフデザイン学部で、非常勤講師としても活躍中。
■チューブグラフィックス公式サイト
http://www.tubegraphics.co.jp/
本校では、デザイン業界の第一線で活用されているデザインワークをリアルに経験できる“実践教育”を展開。グラフィックデザイン科・Webデザイン科を対象に、国内外で活躍するデザイナーをお招きし、特別授業を実施しています。今回は、長野オリンピック公式ガイドブックの企画、調査、デザイン、制作をはじめ、さまざまな媒体で活躍されている株式会社チューブグラフィックス代表取締役の木村 博之氏をお迎えし、講演会を行いました。出版物だけにとどまらず、Web業界でも相手の視点に立った分かりやすい「情報の視覚化」を提供されている木村氏。グラフィックスを通じて、人々に何を伝えるのか?その表現方法である「インフォメーショングラフィックス」について、熱く語っていただきました。
≪講演日≫
12月12日(金)
≪テーマ≫
インフォメーショングラフィックスの世界
≪講演レポート≫
去る12月12日(金)、日本電子専門学校のグラフィックデザイン科・Webデザイン科1、2年生の特別講座として、株式会社チューブグラフィックス代表取締役の木村 博之氏による講演会が開催された。日本国民には深く記憶に残る長野オリンピックの公式ガイドブックなどを手掛け、国内にとどまらず海外でも活躍する木村氏。そんな木村氏の講演内容に、デザイン系学科の学生だけでなく、CGやゲーム系学科の学生も興味を持ち、講演に参加していた。
講演では、“インフォメーショングラフィックス”の魅力や必要性、そして活用すべき媒体について熱く語っていただいた。また、デザイナーとなるための心得や、制作を行ううえで大切なチームワーク、フィールドワークについても解説。木村氏が今まで手掛けてきた作品を基に、グラフィックスを通じて相手に何を伝えるのか?インフォメーショングラフィックスとはどんなものなのか?という、デザインの本質が学生たちに伝えられた。
質疑応答では、デザインの見せ方や国内外との違い、どの程度をメドにして作業を終わらせればいいかなど、作業に関する具体的な質問が相次いだ。ある質問には、「とてもいい質問ですね」と喜ばしそうに応える木村氏の姿が見受けられた。
学生とってより具体的なプロの視点が学べ、デザインをするうえで、“本当に必要なものとはなにか”という本質を見出すきっかけとなる貴重な講演会となった。
≪国内にとどまらず海外でも活躍する木村氏に直撃インタビュー≫
Q.デザイン業界の動向は?
今年の9月、渋谷を舞台に情報デザインのワークショップを開催しました。そのときの参加者に、出版系(新聞社)の方は1名しかいなかったのです。ほかは、Webデザイナーや企業デザイナー、※GUI(Graphical User Interface)デザイナー、そして学生でした。アプローチの方法が違うため、グラフィックスデザインがなくなるわけではありませんが、出版系(新聞、雑誌などの紙媒体)が、インターネットやGUI分野に押されてきている現状が見受けられました。現状を再確認し、内心ショックでしたね。もともと紙媒体の人間ですから。
※GUI(Graphical User Interface)デザイナー:様々な機械や製品で、多くの人が使えるよう、見やすさ使いやすさを重視し、グラフィックスを考案、設計するデザイナー。GUIデザインが活用されている代表的なものとしては、銀行のATMや切符の販売機、カーナビゲーションなど、タッチパネル式の画面表示デザインがあげられる。
Q.大学の講師もされている木村氏が思う教育の形とは?
教育者になってみて、 “言葉”を改めて考えるようになりました。講師という立場を考え、学生にしっかり伝わるよう、専門用語をわかりやすい言葉に言い換えるなどしています。学生と話すことは面白いですね。学生に教わることもあります。やはり学生だけでなく、コミュニケーションをとりながら、教育者も変わっていかなくてはならないと思います。
Q.学生時代にやっておいたほうがいいことは?
現代の学生は、ネット上で用意されている情報を見つけるだけであったり、文字数が少なく、簡単に要約されている文章だけを読んだりと、そのモノの内容の深さを求める人が少ないのではないかと感じています。できればネットに頼らず、自分の足で歩いて、モノや景色を見るなり触るなどして、現実のものを感じてもらいたいですね。学生のときだからこそ、様々な事柄やモノにふれあうことは大切だと思います。海外にもドンドン出かけて、実際の「におい」を感じてほしい。
Q.デザイナーを目指す方々にメッセージをお願いします!
インフォメーショングラフィックスや情報デザインは、相手がいてこそのデザインです。そのためデザインをするうえで、“思いやり”が大切だと思っています。相手を思いやる気持ちを念頭に、グラフィックスを通じて、相手に「伝える」でなく「伝わる」デザインに挑戦していってほしいですね。
≪参加者のコメント≫
・今回の公演を聞いて、「完璧なデザイン」を追及することよりも、そのデザインを見て「理解できる人がいる」ということの方が重要であると分かりました。
・自分が実際に体験することで、どうやったら分かりやすくなるのかなど、何か工夫すべき点が見つかると思いました。
・『ぶれないコンセプト』を打ちたて、ユーザーの視点に立ち、どのようにすればユーザーに、情報を伝えられるかを考えることがデザインなのだと思いました。
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木村氏公式ブログ
http://cottostreet.blog.so-net.ne.jp/
その他 , 学習編 , 学科編
2008年12月24日
写真ギャラリー
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▲デザイナーの本質や心得を語る木村氏。講演のコンセプトは明確で、具体的でわかりやすく解説された。
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▲木村氏が解くデザイナーの本質を、くまなく書き留める学生たち。木村氏が話し出すとともに、学生たちの手も動き出す。
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▲講演後に行われた質疑応答。学生の意欲的な姿勢を真摯に受け止めながら回答する木村氏。