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シラバス

電子応用工学科 2023年度入学生

科目名 アルゴリズムⅡ 作成日 2023/03/30
区分 必修 講義
開催時期 1年次 後期
講義・演習駒数/週 1駒
実習・実験駒数/週 0駒
合計駒数/週 1駒
総時間数 30時間
総単位数 2単位
企業連携
授業の目的 プログラミングの基礎知識として必要な「関数」「文字列」を始め、組込みマイコンで重要になる「ビット演算」「ポインタ」「構造体」などを解説し、ビットやメモリを意識したプログラミング手法を学習する。
到達目標 関数の設計方法やビット演算の仕組み、ポインタによる値の操作方法を理解し、C言語でプログラムを作成出来る。

評価項目 ①定期テスト ②小テスト ③レポート ④課題 ⑤作品 ⑥ポートフォリオ ⑦成果発表 ⑧その他
割合 80% 20%  %  %  %  %  %  %
評価基準
・関数の定義と呼び出し方を説明出来ること ・ビット単位の論理演算子を用いて目的のビットを書き換える操作を説明出来ること ・ポインタや構造体の仕組みを説明出来ること
※上記に示した評価項目の割合(%)を基準に、総合評価点を算出して成績評価を行う。
※出席率が80%未満の場合は、評価対象としない。

担当教員 津畑 寿行
テキスト・参考文献 オリジナルテキスト(電子データで配布)
実務経験有無  
プログラマとしてシステム開発に従事した実務経験がある。その経験で得た知識とスキルを活かして、本科目に対する職業実践的な教育を行う。 
関連科目 C言語プログラミング基礎および演習、組込みマイコン基礎、組込みマイコン設計、デジタル・データ処理  履修前提   

授業計画

回数 学習目標 学習項目
1 関数を用いたプログラムを作成方法を説明出来る。  【関数I】 関数の種類と記述方法について解説する。ここでは関数の定義や呼び出し式の書式について学習する。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
2 引数や戻り値を用いた関数の定義と呼び出し方法や、プロトタイプ宣言の役割を説明出来る。  【関数II】 関数を用いた効率的なプログラムの設計方法について解説する。ここでは引数や戻り値の扱い方と、プロトタイプ宣言、配列を引数に指定した関数について学習する。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
3 ヘッダの作成やインクルードの方法と、インクルードガードの役割について説明出来る。  【関数III】 ヘッダとインクルードについて解説する。ここではヘッダの自作を行い、それを利用する方法について学習する。また併せてヘッダを利用する際に必要になるインクルードガードについて学ぶ。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
4 変数の有効範囲と記憶域期間について説明出来る。  【関数IV】 関数と変数を扱う際に必要となる有効範囲(スコープ)と記憶域期間について解説する。ここでは変数管理の仕組みについて学習し、メモリを意識したプログラムの作成を行う。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
5 基本型と種類やビットの構成と、ビット単位の論理演算やシフト演算の仕組みについて説明出来る。  【基本型とビット】 変数を扱う際に必要となる基本型の特徴や、演算によるビットの操作について解説する。ここでは各型のビット数やその構成、そしてビット単位の論理演算やシフト演算について学習する。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
6 関数形式マクロや再帰関数、列挙体の処理の手順や仕組みについて説明出来る。  【いろいろなプログラム】 関数形式マクロや再帰関数、列挙体について学習を行い、プログラムの最適化の手法を学ぶ。 またマクロを用いることで生じる副作用などの注意点を学習する。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
7 文字列のデータ構造やナル文字の役割と、文字列の走査について説明出来る。  【文字列】 プログラム中での文字列(文字配列 / 文字列リテラル)のデータ構造と扱い方について解説する。ここでは文字列を用いたプログラムの組み立て方について学習する。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
8 ここまでの内容を基にしたプログラムを確実に作成出来る。  【補足・復習】 ここまで学んできた内容に関する補足説明や復習を行い、後半の内容を学ぶための準備を行う。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
9 ポインタの宣言や参照先の指定方法や、アドレス演算子と間接演算子の使い分けについて説明出来る。  【ポインタI】 C言語の最大の特徴ともいえるポインタについて解説する。ここでは全4回あるポインタ学習の初回として、ポインタ基礎を固めるために、その基本的な扱い方について学ぶ。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
10 ポインタを引数にした関数の処理について説明出来る。  【ポインタII】 関数の引数としてポインタを用いる方法について解説する。ここでは異なる関数間で間接参照を行うための考え方や、その利点について学習する。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
11 ポインタを用いた配列の取り扱いと、メモリ上の仕組みを説明出来る。  【配列とポインタI】 ポインタを用いて配列のデータを参照する方法を解説する。ここでは添字演算子を用いた場合の処理と比較しながら、配列の仕組みやデータ構造について詳しく学習する。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
12 ポインタを用いた文字列の操作について説明出来る。  【配列とポインタII】 ポインタによる文字列の取り扱いについて解説する。ここではポインタを用いた文字列の操作するプログラムを用いて、参照先の変更方法など処理のポイントを学習する。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
13 構造体の定義・宣言やメンバへの値の代入や呼び出しを行う方法など、構造体の基本的な概念について説明出来る。  【構造体・共用体・ビットフィールドI】 異なる型のデータの集合を扱う際に必要となる構造体について解説する。ここでは構造体の基本的な概念や利用方法について学習する。また構造体を用いた配列についても学ぶ。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
14 共用体と構造体の違いを、メモリ上の取り扱いを交えて説明出来る。  【構造体・共用体・ビットフィールドII】 構造体と対になる共用体や構造体を利用したビットアクセスの方法について解説する。それぞれ構造体と共通点も多いため、比較を行いながら特徴や適切な使い分けについて学習する。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。
15 ここまで学習してきた各処理について、確実に説明出来る。  【まとめ】 ここまで学習してきた内容に関して復習を行い、各項目を総合的に用いたプログラムの作成方法などの復習を行う。 
【理解度確認】学習内容に関する小テストを行い、その結果を以て判断する。