ハリウッド映画の背景をCGで作成するデジタルマットペインター(DMP)をしています。最新作『ムーラン』ではリードとしてDMPチームをまとめながら仕事をしました。主に山や空を中心に数多くのショットを手掛けました。『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』ではお城や草原、魔法の街の一連のシーンを作成しました。大きなヒーローショットを任せてもらえたこともあり、本当にやりがいがあって楽しく仕事が出来ました。また、『デッドプール2』では高速道路や孤児院のシーンを手がけています。どの作品もクオリティがとても高いので、ぜひ観ていただきたいですね。
日本のCGプロダクションで経験を積み、縁あって海外へ。今の会社で最初に携わった映画『ドラキュラZERO』は苦労の連続でした。海外のスタジオにおける仕事の進め方がよくわからない状況で、いきなり重要なショットを任され、当時は英語もよくわからずパニック状態に。ほかのアーティストが定時の6時に帰宅した後、誰もいないスタジオに夜遅くまで残って、焦りと恐怖で半ベソ状態で仕事をしていました(笑)。周りの方に助けてもらいながら何とか仕上げることができてホッとしたのを覚えています。そうやって少しずつ成長していきました。
今では現地の仕事環境にも慣れ、世界中のアーティストから各国のいろいろな話や他のスタジオの裏話を聞いたりするのが楽しいです。また大手のスタジオなので、有名なハリウッド映画の作品を手がけられるチャンスも多いため、モチベーションはいつも高く維持でき、毎日が本当にワクワクします。
驚かれるかもしれませんが、実は日本電子の学生時代、CGの授業が得意ではなく、授業についていくのが精一杯だったんです。ですが、良い先生方と友達に恵まれ、なんとか授業にも追いつくことができ、学園生活はとても充実していました。振り返ってみると、辛いこともありましたが、「とにかく途中でやめなくて本当によかった」と心から思います。諦めることなく歩んできたからこそ、今がある。継続は力なり、続けることの大切さをとても感じています。目の前の課題にひたすら打ち込み、少しずつ克服しながら、気づけば、海外の労働環境の良いスタジオで、憧れだったハリウッド映画に携わっています。
日本でも海外でも、やはり“続ける努力”というのは大切だと思います。続けることで技術も身につきますし、いろいろな人と出会って様々な影響を受けます。そうしていくうちに、自分の目標としている場所へ向かうチャンスが必ず訪れるのだと思います。ぜひ“続ける努力”を惜しまないでください。夢は叶えられます!