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シラバス

高度情報処理科 2024年度入学生

科目名 個人研究 作成日 2026/09/01
区分 必修 講義/実習
開催時期 3年次 後期
講義・演習駒数/週 0駒
実習・実験駒数/週 2駒
合計駒数/週 2駒
総時間数 60時間
総単位数 2単位
企業連携 無
授業の目的 前期に制作したプロダクトを題材として、第三者に正確かつ分かりやすく説明するための文章作成技術を身につける。読み手と目的に応じた情報整理、一文・段落の構成、事実と意見の区別、根拠の提示、図表の活用、要約などを段階的に学習する。最終的に、プロダクトの技術的特徴を説明する「技術視点梗概」と、利用者にとっての価値を説明する「サービス視点梗概」を作成し、根拠に基づいて自らの成果を対外的に説明できる力を養う。
到達目標 読み手と目的に応じて必要な情報を整理し、文章や図表を用いて分かりやすく説明できる。事実、意見、根拠を区別し、調査・検証結果に基づいた客観的な記述ができる。自ら制作したプロダクトについて、技術者向けの「技術視点梗概」と、一般利用者・関係者向けの「サービス視点梗概」を作成し、それぞれの視点から技術的特徴、課題、検証結果および提供価値を説明できる。

評価項目 ①定期テスト ②小テスト ③レポート ④課題 ⑤作品 ⑥ポートフォリオ ⑦成果発表 ⑧その他
割合  %  % 80%  %  %  %  % 20%
評価基準
最終成果物の内容および完成度、各週の課題・ワークシートの提出状況、授業への取り組み状況を総合的に評価する。
※上記に示した評価項目の割合(%)を基準に、総合評価点を算出して成績評価を行う。
※出席率が80%未満の場合は、評価対象としない。

担当教員 松谷信平、尾川一行
テキスト・参考文献 授業内容に応じた資料およびワークシートをプリントまたは電子データで配布する。
実務経験有無 有 
プログラマー及びシステムエンジニアとしてシステム開発に従事した実務経験がある。その経験を活かして本科目に対して職業実践的な教育を行う。  
関連科目 卒業制作Ⅰ・Ⅱ  履修前提   

授業計画

回数 学習目標 学習項目
1 「説明する」ことの目的を理解し、自分が知っている状態と相手に伝わる状態の違いを説明できる。説明に必要な基本要素を整理し、自身のプロダクトについて文章で説明できる。  説明における知識のギャップと、説明の基本要素(誰が、何に困っていて、何を提供し、どう使うのか)について学習する。説明不足の文章を分析・修正し、自身のプロダクトについて400~600字の説明文を作成する。 
【理解度確認】第1週ワークシートおよびプロダクト説明文
2 読み手の属性や説明の目的によって、必要となる情報や表現が異なることを理解する。同一のプロダクトについて、技術者向けと一般利用者向けに視点を切り替えて説明できる。  技術者、一般利用者、経営者など、読み手による関心の違いについて学習する。自身のプロダクトについて、技術者向けと一般利用者向けの説明文をそれぞれ作成する。 
【理解度確認】読み手の異なる2種類のプロダクト説明文
3 一文一義の原則、主語と述語の対応、修飾語と指示語の関係を理解し、曖昧で分かりにくい文章を発見・修正できる。  長すぎる文章、主語と述語のねじれ、修飾関係や指示対象の曖昧さについて学習する。自身のプロダクト説明文から問題点を抽出し、具体的で分かりやすい文章に修正する。 
【理解度確認】プロダクト説明文の修正課題
4 一つの段落に一つの主題を置くパラグラフライティングの基本を理解し、結論、理由、詳細の順序で論理的な段落を構成できる。   トピックセンテンスの役割と、結論、理由、詳細・具体例による段落構成について学習する。自身のプロダクトにおける設計または技術選定を題材として、結論を先に示した段落を作成する。 
【理解度確認】プロダクトの設計・技術選定に関する段落作成課題
5 事実、観測結果、意見、推測および主張の違いを理解し、客観的な根拠の有無を判断できる。自身のプロダクトに関する主張を整理し、必要な検証方法を考えることができる。  事実と意見の区別、主張を裏付ける数値・データ・検証結果の必要性について学習する。自身のプロダクトの特徴や利点に関する主張を抽出し、その根拠と確認方法を整理する。 
【理解度確認】主張・根拠整理シートおよび検証計画
6 説明する内容に応じて適切な図表を選択し、図表と本文を関連付けて分かりやすく説明できる。自身のプロダクトについて、技術面とサービス面の図表を作成できる。  システム構成図、処理フロー、比較表、画面遷移図の用途と作成方法について学習する。自身のプロダクトについて技術面とサービス面の図表を作成し、図番号や表番号を用いて本文中で説明する。 
【理解度確認】プロダクトに関する図表および解説文
7 文章の主旨や結論などの重要な情報を抽出し、元の意味や論理構造を損なわずに要約できる。目的や文字数に応じて、情報の優先順位を判断できる。  文章に含まれる核心情報と補助的情報を区別し、情報を段階的に整理・圧縮する方法について学習する。自身のプロダクトの説明文を、1000字、400字、150字の3段階に要約する。 
【理解度確認】プロダクト説明文の段階別要約
8 プロダクトの背景、技術的課題、機能要求および非機能要求の違いを理解し、それぞれを区別して具体的に記述できる。  機能紹介と技術的課題の違い、背景と課題の関係、機能要求と非機能要求の分類について学習する。自身のプロダクトについて、技術視点梗概の「背景・技術的課題」および「要求」を作成する。 
【理解度確認】技術視点梗概「背景・技術的課題」「要求」
9 システムの構成や各機能の役割を整理し、要件に基づいた技術選定の理由を説明できる。採用した技術と他の選択肢を比較し、利点や制約を記述できる。  システム構成、機能間の役割分担および技術選定の考え方について学習する。自身のプロダクトについて、技術視点梗概の「システム設計」および「技術選定」を作成する。 
【理解度確認】技術視点梗概「システム設計」「技術選定」
10 実装内容、検証条件、検証結果および結果から判断できることを区別して記述できる。検証できていない事項やプロダクトの技術的な課題・限界を整理できる。  実装内容の説明方法、検証条件と結果の示し方、過剰な主張を避ける方法および技術的な課題・限界の記述について学習する。これまでに作成した内容を統合し、技術視点梗概の初稿を作成する。 
【理解度確認】技術視点梗概の初稿
11 技術視点梗概を複数の観点から自己点検し、文章、根拠、図表および各章の構成上の問題を発見・修正できる。修正内容と判断理由を記録し、説明できる。  技術的課題、技術選定の理由、根拠、図表との対応、各章の役割および過剰な主張の有無を確認する。確認結果に基づいて初稿を推敲し、技術視点梗概の完成版を作成する。 
【理解度確認】技術視点梗概の完成版および診断・修正対応表
12 プロダクトの技術的な特徴を利用者にとっての価値へ置き換えて説明できる。対象者、困りごと、現在の解決方法、その問題点および提供価値を整理できる。  機能と価値の違い、対象者の設定、利用者の困りごとの整理およびプロダクトが提供する価値の説明方法について学習する。自身のプロダクトについて、サービス視点梗概の「対象者」「ユーザーの課題」「提供価値」を作成する。 
【理解度確認】サービス視点梗概「対象者」「ユーザーの課題」「提供価値」
13 利用者がプロダクトを使用する場面や方法を具体的に説明できる。既存のサービスや現在利用されている代替手段を整理し、客観的な比較に基づいてプロダクトの特徴を説明できる。  プロダクトの利用場面、利用手順および既存手段との比較方法について学習する。Webサービスだけでなく、紙、電話、表計算ソフトなどの代替手段も含めて比較し、サービス視点梗概の「利用方法・利用場面」「既存手段との違い」を作成する。 
【理解度確認】サービス視点梗概「利用方法・利用場面」「既存手段との違い」
14 主観的な評価と客観的な検証結果を区別し、プロダクトの提供価値を評価するための指標や方法を考えることができる。検証結果、未検証事項および今後の課題を整理して記述できる。  操作時間、タスク達成率、アンケート、インタビューなどによるサービス評価の方法について学習する。評価結果、未検証事項および今後の課題を整理し、これまでに作成した内容を統合してサービス視点梗概の初稿を作成する。 
【理解度確認】サービス視点梗概の初稿
15 これまでに学習した文章構成、根拠の提示、図表の活用および読み手に応じた表現を用いて、2種類の梗概を完成できる。授業開始時の説明文と完成時の説明文を比較し、自身の成長と今後の課題を整理できる。  技術者向けと一般利用者・関係者向けの説明の違いを再確認する。技術視点梗概とサービス視点梗概を最終推稿して完成させるとともに、第1週に作成した説明文との比較を行い、学習成果を振り返る。 
【理解度確認】技術視点梗概・サービス視点梗概の完成版および振り返りシート