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シラバス

Webデザイン科 2025年度入学生

科目名 Webライティング技法 作成日 2025/03/07
区分 必修 講義/実習
開催時期 2年次 前期
講義・演習駒数/週 1駒
実習・実験駒数/週 0駒
合計駒数/週 1駒
総時間数 30時間
総単位数 2単位
企業連携
授業の目的 Web業界のプロとして必要な「ライティングスキルの習得」。また、ビジネスパースンに不可欠の「言葉によるコミュケーションの能力」を身に付ける。
到達目標 Webコンテンツのみならず企画書やポートフォリオなど、業務にかかわるあらゆるタイプの文章を状況に応じて適切に書ける能力を身につける。

評価項目 ①定期テスト ②小テスト ③レポート ④課題 ⑤作品 ⑥ポートフォリオ ⑦成果発表 ⑧その他
割合  %  %  % 80%  %  %  % 20%
評価基準
・⽂章の核となる、何を書くかに対する「着想⼒」 ・相⼿に伝わりやすいような組み⽴てをする「構成⼒」 ・丁寧で読みやすい⽂章として書き切る「記述⼒」 ・授業の流れに沿って取り組みができるか。提出物が遅れずに提出されたか。
※上記に示した評価項目の割合(%)を基準に、総合評価点を算出して成績評価を行う。
※出席率が80%未満の場合は、評価対象としない。

担当教員 江藤 正典
テキスト・参考文献 教材:オリジナルスライド 参考文献:街場の文体論(内田樹)、デジタル時代の実践スキル Webライティング(佐々木ゴウ)
実務経験有無  
広告会社における30年以上の職歴とクリエイターとしての社外活動の中で、様々なプロジェクトのディレクションに携わる。「人や物事を動かすにはまず言葉から」と考え、キャッチフレーズ・広告コピー・ビジネス企画・コンセプトシート・プレゼン資料・教育資料・論文・メルマガ・メール交渉など、必要に応じて様々な場面で文章を書いてきた。その経験と、アートディレクターとして培ってきた「引き出す力」、それぞれを活かした授業を心がけたい。 
関連科目 色彩演習、写真撮影・映像演出技法、UI・UX実習、イラストレーション、情報デザインⅠ、情報デザインⅡ  履修前提   

授業計画

回数 学習目標 学習項目
1 「作文に対する苦手意識を変える」 デザイナーの多くが文章を書くことを苦手とするが、日常当たり前のようにビジネスメールを書く必要がある。また、ディレクターやUXデザイナーを目指すなら文章力は必須。方法論を知れば恐れる必要はないことを、実践を通じて理解する。  ・言葉によるコミュケーションの意味や目的、および講義内容に関するオリエンテーション。 ・「何を書くか」と「どう書くか」の学習体系の意図を認識させる。 ・基礎的な実践としてビジネスメールの文章を書いてみる。 
【理解度確認】個人課題の作成と講評
2 What?:何を書くか ①「伝えたいテーマは何か?」 書きたいことと伝えるべきテーマは異なる場合もある。読ませる相手の立場で考えてから「伝えたいテーマ」を探し出すことが重要だと、実践を通じて理解する。  ・テーマやコンセプトの重要性について理解する。 ・Why?と自問することを習慣化する。 ・「考えること」によって自分の考えを立ち上げる。 ・客観的な自己観察とアピール性を考えて自分自身のキャッチフレーズを考えてみる。 
【理解度確認】個人課題の発表と講評
3 What?:何を書くか ②「構成を考える」 それぞれの状況に応じて構成は自由に組み立てて構わないが、何の文章か?誰に何を伝えたいのか?メッセージは何なのか?など、まず目的を定めることが重要だと実践を通じて理解する。  ・いきなり文章を書き出さず、先に伝えることの序列や優先順位を決める。 ・必要の無い部分はできるだけ削るスタンスを学ぶ。 ・作文=起承転結だけではないことを様々な例を参考に理解する。 ・一枚企画書を活用して、ターゲット、メッセージ、目的など、企画の方向性を定めてみる。 
【理解度確認】個人課題の発表と講評
4 What?:何を書くか ③「アイデアを入れる」 文章におけるアイデアとは自分自身の意見のこと。だから、よく考えること。簡単に結論付けないこと。そして、アイデアは一つに絞ることが重要なことを、実践を通じて理解する。  ・アイデアにオリジナリティを持たせることの重要性を理解する。 ・アイデアとは借り物ではなく、それぞれの人に中に眠っているものである認識を持つ。 ・発想の原点に自分がいること、そこからスタートすべきことを理解する。 ・自分の感動した作品のアイデアとはどういうものか考え、自分の言葉でまとめる。 
【理解度確認】個人課題の発表と講評
5 What?:何を書くか ④「ストーリー化する」 伝えたいメッセージを、そのまま書いても印象に残らない。情況設定や登場人物を駆使した、イメージさせるストーリーテリングのテクニックを、実践を通じて理解する。  ・いくつかのストーリーテリングの型を学び、それを応用した文章構成を理解する。 ・提示した課題に対して、まず書くべきテーマを抽出する。 ・各自のアイデアをストーリーとしてまとめる。 
【理解度確認】個人課題の作成
6 What?:前半部分のまとめと振り返り   個人課題の発表と講評を通じてテーマ、構成、アイデア、ストーリー化について振り返る。 
【理解度確認】個人課題の発表と講評
7 Webライティングの実践①「記事の企画」 そもそもの目的からブレないために記事の企画の基本条項を設定してから、何を書くのか決める。骨組みを組み立てるためのPiREmPaの型を理解する。  ・記事を書く前に、そもそもの目的を確認し、方向性、ターゲット、記事のテーマを設定する。 ・記事の基本的な構成(PiREmPaの型)を理解する。  Point/結論. information/詳細. Reason/理由. Example/例. method/方法. Point/結論. action/行動 
【理解度確認】記事の進行/経過報告
8 Webライティングの実践②「記事の骨組み」 記事を書く時に迷わないため記事の骨組みから考えることを習慣化する。骨組みを組み立てるためのテンプレートを活用すると効率的にまとめられることを、実践を通じて理解する。  ・骨組みを作る意味と基本的な型を理解する。 ・自問自答するスタンスの重要性とイレギュラーへの対応方法を理解する。 ・リード文、本文、まとめ文と3つのパートに分かれる記事の基本的な構造を理解する。 ・本文、まとめ文での見出しの効果的な活用方法を理解する。 
【理解度確認】記事の進行/経過報告
9 Webライティングの実践③「リード文」 記事に興味を抱かせるリード文の重要性。読者はリード文を見て、読むべきかどうかを一瞬で判断することを理解し、実践によって身につける。   ・リード文とは、記事の冒頭の導入文のこと。 ・簡潔に1〜2行でまとめるのが望ましい。 ・読者は出だしで読むかどうかを判断するため重要な部分と心得る。 ・結論、対象、要約、メリットを簡潔にまとめて興味を引くこと。 
【理解度確認】記事の進行/経過報告
10 Webライティングの実践④「本文のまとめ方」 本文のまとめ方について。記事自体に骨組みが必要なように、効果の出る本文にも骨組みが必要であることを、実践を通じて理解する。  ・素材の収集と整理により骨組みを作りながら文章化する。 ・文章は短く、一文一意でまとめる。 ・読者が理解しやすくなるように接続詞をうまく活用する。 ・押し付けない、期待させる、読者が受け入れ賛同するような内容を心がける。 
【理解度確認】記事の進行/経過報告
11 Webライティングの実践⑤「取材記事の進め方」 取材企画、アポイント、質問内容の準備、取材時のノウハウ、記事の書き方など、取材記事の進め方を理解し、実際の取材の準備をする。  ・対話形式の記事をまとめるための企画の立て方、その注意点について。 ・取材アポイントの取り方と質問リストの作成。 ・取材の際に気をつけるべきこと、テクニックについて。 ・記事の執筆方法と注意点。 
【理解度確認】記事の進行/経過報告/取材
12 Webライティングの実践⑥「効果を高める工夫」 読者の反応を促すまとめ文、ブリッジライティング、拡散されるための仕込みについて実践を通じて理解する。  ・まとめ文とは?その役割とは?その効果は? ・情報整理と行動喚起、まとめ文の2つの書き方。 ・読者の潜在ニーズに寄り添いながら行動喚起するブリッジライティングについて解説。 ・シェアされやすい記事を目指す拡散するための仕込みについて理解する。 
【理解度確認】記事の進行/経過報告
13 Webライティングの実践⑦「調整・推敲」 記事の質を上げるために必要な調整・推敲の具体的なテクニックについて実践を通じて理解する。  ・余白や表情の付け方で読みやすくなる見た目の工夫。 ・語尾の使い方や言葉の選び方で印象が変わることの理解。 ・意図が伝わりやすくする言葉遣いとタイトルの付け方。 ・推敲が必要な意味とその具体的な方法。 
【理解度確認】記事の進行/経過報告
14 Webライティングの実践⑧「SEOの基本」 検索エンジンの最適化(SEO)は刻々と変わるものだが、おおよその基本を抑えたライティングは可能。集客に必要なSEOの基本について実践を通じて理解する。  ・SEOの仕組みとSEOライティングの本質について。 ・テーマの選定、リサーチ、骨組みの作成方法について。 ・情報収集、骨組み作り、テーマ設定、整理など、本文の執筆のテクニック。 ・検索されやすいSEO的なタイトルの付け方について。 
【理解度確認】記事の進行/経過報告
15 総論:「何を書いたら良いのか?」 価値ある文章を書くために、自分の意見を持つべきこと、削れる内容はできるだけ削り分かりやすくまとめる力を持つこと、読む人にメリットを提供する文章を書くことを目指してもらいたい。  ・最も重要なことは、テクニックよりも自分の意見を研ぎ澄ますこと。 ・常日頃から「価値」について自分なりに考え続けることが重要。 ・それを端的に正直に伝える勇気と簡潔に表現するスキルが必要であることを再認識する。 ・読ませる対象にとって「良かれ」となる文章をめざすべきことを理解する。 
【理解度確認】記事の発表と講評