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シラバス

Webデザイン科 2025年度入学生

科目名 広告デザイン 作成日 2025/03/07
区分 必修 講義/実習
開催時期 2年次 後期
講義・演習駒数/週 1駒
実習・実験駒数/週 0駒
合計駒数/週 1駒
総時間数 30時間
総単位数 2単位
企業連携
授業の目的 広告コミュニケーションの本質的な役割や価値を知り、Web制作の実務に活かせるコミュニケーションデザイン力を身に付ける。
到達目標 実務に就いた際、Webのみならずグラフィック、ブランディング、映像、イベントなども含めた、クロスメディアの企画立案が出来る。

評価項目 ①定期テスト ②小テスト ③レポート ④課題 ⑤作品 ⑥ポートフォリオ ⑦成果発表 ⑧その他
割合  %  %  % 50%  %  %  % 50%
評価基準
・授業内容を理解していたか「理解度」 ・授業で取り上げた内容に対して意見や反論が展開できているか「考察力」 ・授業への取り組みに対する「積極性」、「自主性」、「参加意欲」 ・広告企画実習における「発想力」
※上記に示した評価項目の割合(%)を基準に、総合評価点を算出して成績評価を行う。
※出席率が80%未満の場合は、評価対象としない。

担当教員 江藤 正典
テキスト・参考文献 教材 :オリジナルスライド
実務経験有無  
広告会社における30年以上の職歴の中で、大手・外資・地方・海外クライアントの様々な分野のグラフィック、編集、ブランディング、パッケージなどのデザインに携わってきた。また、(公社)日本パッケージデザイン協会理事、企業のデザインアドバイザー、デザイン教育イベントの推進、数多くの海外デザインアワードの審査の経験を持つ。  
関連科目 サイト設計、Webディレクション、Webマーケティング、サービス運用  履修前提 Webライティング技法(前期) 

授業計画

回数 学習目標 学習項目
1 「広告とは何か」 広告が、経済学、科学、芸術が融合したクリエイティブ事業であることを理解する。  15回の授業で何を学ぶのか。そのオリエンテーションを実施する。Webと広告の接点について、広告の定義や、その分類を紹介し、ディカッションを通じて学んでゆく、授業全体の流れを理解する。 
【理解度確認】オリエンテーション
2 「広告の歴史」 広告が時代を映す鏡であるという、文化を体現するような歴史的広告物を見てみる。広告の魅力とは、どのようなものか考えてみる。  広告の始まりから見て行く。中世から1960年代までの世相を反映した国内外の広告を紹介し、人々の生活や産業と密接に結びついてる広告の役割や広告の力を理解する。課題として、1970年代から現在までの世相を反映した国内広告の中から1点選び、何が魅力であり、何によって人の心が動いたのかを考えてみる。 
【理解度確認】個人課題:魅力的な広告についてレポート
3 「広告の背景にあるデザイン」 広告の背景にある、デザインという意思伝達方法についての基本的な知見を得る。  BAUHAUSの事例から、基本的な構成要素(点・線・面、色彩、形状、画像)の扱い方による表現について学ぶ。また、BAUHAUSの影響として生まれた現代デザインの主流表現であるMinimalismについても理解する。課題として、BAUHAUSが現代に影響を与えている事例を探してみる。 
【理解度確認】個人課題:BAUHAUSの影響作品まとめ
4 「デザインによるコミュニケーション」 デザインとは単なる視覚的な工夫ではなく、コミュニケーションの設計であることを 理解する。  デザインの本来的な意味や意義を理解する。広告デザイン・プロダクトデザイン・パッケージデザインなどの事例から、企業課題の解決・消費者ニーズの充足・社会課題の解決という、デザインの3つの柱について理解を深める。  
【理解度確認】個人課題:BAUHAUSの影響作品発表
5 「広告の構成」 広告とはどのようなものなのか、広告の基本とはどのようなもののかを理解するために、6W2Hで広告を分析してみる。  広告とは、どのようなものかを理解するための実習課題。既存広告の中からグループごとに1作品を選び、それぞれの6W2H(Who? Whom? What? Why? When? Where? How? How much?)は、どのように推測されるか、ディスカッションしながらまとめる。 
【理解度確認】グループ課題:広告の6W2Hのまとめ
6 「クロスメディアの時代」 現在、広告は一つの媒体だけでは効果が弱いと考えられている。様々な媒体を状況に応じて使い分け、効果を高めようとする流れがあることを理解する。  現代のようにターゲット(市場)が細分化された時代には、1つのメディアだけで大量出稿するよりも、クロスメディアで個別対応する展開の方が効果が高いと考えられていること。また、クロスメディアの中には、WebやSNS、モバイルアプリといったデジタル関連も含まれることを、いくつかの事例解説から理解する。 
【理解度確認】グループ課題:広告の6W2Hの発表
7 「広告のメッセージ」 広告は単に情報を伝えるものではなく、メッセージを送るものである。 そのメッセージがターゲットに賛同を得られるなら、何かが変わることを理解する。  広告とは、ビジュアルとコピーによって商品やブランドを紹介するもの。ただし、情報を羅列するだけでは魅力は伝わらない。自分たちのことばかり声高に語るのも信頼を損なう。広告にとって重要なのは、納得できるメッセージが感じられるかどうかである。どのような広告にメッセージを感じるか、それぞれ集めてみる。 
【理解度確認】個人課題:心に響いた広告メッセージ集め
8 「広告制作の現場」 広告制作はチームプレイ。だからこそ、全体を一つにまとめるビジョンが 必要であることを理解する。  広告制作は、クライアント、プランナー、プロデューサー、アートディレクター、デザイナー、コピーライター、カメラマン、スタイリスト、タレント…など、多くの人が集まって作られるチームプレイである。だからこそ「メタファー」「テーマ」「メッセージ」など全体を統括するビジョンが必要となることを理解する。 
【理解度確認】個人課題:心に響いた広告メッセージの発表
9 「様々なWeb広告」 様々なWeb広告の、仕組み・事例・クライアント例・目的・使われ方・効果などに ついて理解を深める。  リスティング広告/ディスプレイ広告/アドネットワーク広告/リターゲティング広告/アフィリエイト広告/ネイティブ広告/SNS広告/純広告/記事広告・タイアップ広告/リワード広告/動画広告・YouTube広告/メール広告など、代表的な12のWeb広告について、グループごとに詳細をまとめる。 
【理解度確認】グループ課題:代表的なWeb広告のまとめ
10 「Webの新たな流れーAISASやULSSAS」 広告よりも、SNSでの口コミやユーザー生成コンテンツが効果的という考え方が広がりつつある。その流れについても理解する。  消費者の購買における態度変容モデルとして、SNSでの口コミの力を重要視するAISASや、ユーザー生成コンテンツ(UGC)が呼び水となって消費に影響を与えると考えるULSSASについて理解する。これからの時代は、口コミやUGCを組み込んだ広告戦略も必要なことを理解しておく。 
【理解度確認】グループ課題:代表的なWeb広告の発表
11 「広告企画①」 設定テーマに対してのグループワーク。6W2Hで方向性を探ることの重要性を学ぶ。 また並行して進めているWebマーケティングの分析方法も活かしてみる。  グループディスカッションを通じて、設定テーマの広告を企画するにあたり、設定しておくべき6W2Hについてまとめてみる。クライアントとターゲットを結びつけるためには、どのようなメッセージが必要か考えてみる。企画には、クライアントや消費者の分析も組合せてみる。 
【理解度確認】グループ課題:広告企画の6W2Hの設定
12 「広告企画②」 グループでの企画がどのようなものになったか共有する。様々な考えを参考に、 その後の企画を個人でまとめ直す。  各グループによる様々な企画の切り口を参考に、ターゲットにより深く届くような企画やメッセージを各人で考えてみる。 
【理解度確認】グループ課題:広告企画の6W2Hの発表/個人課題:企画の進行
13 「広告企画③」 個人課題の、企画の取りまとめとデザインの進行。  ブランドロゴ、ビジュアル、キャッチコピー、サブコピー、ボディコピー、商品画像、スペック、注意書き、社名表示と連絡先やアドレスなど、広告に必要な構成要素について解説。これらの要素を組合せて広告は作られることを理解し、実際の課題にも反映する。 
【理解度確認】個人課題:広告の作成
14 「広告企画④」 プレゼンテーションと講評。広告はどのようにしたら、心に届くのか届かないのかを解説。  一人ずつプレゼンテーション。どのような問題を、どのように解決するのか。メッセージは何かを、わかりやすく伝える方法を学ぶ。心に届くために必要なアイデアについても考えてもらいたい。 
【理解度確認】個人課題:広告企画のプレゼンテーション
15 「振り返り」 授業全体の振り返り。  授業全体を振り返ると同時に、重要なポイントについて強調する。また、提出課題の中で、どれが印象に残ったかなど、それぞれの取り組みに対しての感想など。 
【理解度確認】