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シラバス

Webデザイン科 2026年度入学生

科目名 関連法規 作成日 2026/03/16
区分 必修 講義
開催時期・標準履修年次 2年次 後期
講義・演習駒数/週 1駒
実習・実験駒数/週 0駒
合計駒数/週 1駒
総時間数 30時間
総単位数 2単位
企業連携
授業の目的 クリエイターとして正しいモノづくりができるようになること。制作者として必要な法律の知識を身につけ、利益を得て、他者の利益を損なわず、正しく制作物を管理・運用できる知識を習得する。
到達目標 知的財産に関する自身の権利、他者の権利について学び、制作者として人格的、経済的に適切な行動がとれるようになる。

評価項目 ①定期テスト ②小テスト ③レポート ④課題 ⑤作品 ⑥ポートフォリオ ⑦成果発表 ⑧その他
割合 60%  %  % 40%  %  %  %  %
評価基準
①著作権を軸に知的財産権がなぜ必要なのか説明できること ②業務における自己あるいは他者の権利を尊重することの重要性を説明できること
※上記に示した評価項目の割合(%)を基準に、総合評価点を算出して成績評価を行う。
※出席率が80%未満の場合は、評価対象としない。

担当教員 森 尚通
テキスト・参考文献 オリジナル教材
実務経験有無  
制作会社、マーケティング会社にてメディア構築、運用分野で多数の実績がある。その知見を活かし、本科目にてコンテンツ制作における知的財産権の基礎的な理解、姿勢を指導する。  
授業外学習
(予習・復習等)
予習:授業後に提示する次回の授業に関する事例や判例の参考記事を一読し、内容の大筋を把握する。 復習:授業内で配布した資料や板書をまとめ整理し一つの章としてまとめ、結果的に授業を通して作成したノートが今後の社会人生活を助ける辞書となるようにする。  履修前提
※自由選択科目のみ記載
  

授業計画

回数 学習目標 学習項目
1 契約書がない状態での受発注の危険性を言語化し、請負契約と秘密保持契約(NDA)が自分たちをどう守るのかを他者に説明できるようになること。  科目の目的、仕事の受発注における約束と契約の違い、民法の2大原則(契約自由・拘束力)、請負契約と秘密保持契約(NDA)の役割。 
【理解度確認】課題
2 目の前にある素材(アイデアメモ、ラフ、AI画像など)が、法律上の保護を受ける「著作物」に該当するかどうかを、4つの条件に照らし合わせて根拠を持って仕分けできるようになること。  著作権の目的(文化の発展)、著作物の4条件(思想感情、創作性、表現、文芸等の範囲)、表現とアイデアの境界線、職務著作と共同著作の考え方。  
【理解度確認】課題
3 制作物の権利が誰にあるのか(職務著作・共同著作など)を特定し、「著作者人格権」と「著作権(財産権)」の違いを踏まえて、権利の扱い方をクライアントに説明できるようになること。  著作者人格権(公表権、氏名表示権、同一性保持権)と、著作権(複製権、公衆送信権、翻案権など)の違い。権利の譲渡の考え方。  
【理解度確認】課題
4 他者のコンテンツを利用する際、「無断転載」を避け、適法な「引用の要件」を完全に満たした構成案や記事を自ら作成・添削できるようになること。  複製権の歴史と罰則、私的複製の狭い範囲、適法な引用の4要件(主従関係、明瞭な区別、出所の明示、改変禁止)、判例から学ぶ教訓。  
【理解度確認】課題
5 学習の目的: 既存サイトやデザインを「参考」にする際、どこまで似せると「翻案権侵害」になるのか、その境界線の基準を実務ベースで判断できるようになること。   翻訳権・翻案権の定義、二次的著作物と原著作者の権利、翻案の判断基準(本質的な特徴の直接感得)、事件の判例。 
【理解度確認】課題
6 キャラクター等を使ったWebキャンペーンを企画する際、誰に対してどのような条件でライセンス(利用許諾)をとるべきか、必須項目をリストアップできるようになること。  事例に見るIP戦略と翻案権、ライセンス契約で定めるべき項目(対象、利用形態、期間、地域など)、同人活動と翻案権の関係。 
【理解度確認】課題
7 SNSへの投稿、テストサーバーの公開、外部API(マップや動画)の埋め込み時に発生する「公衆送信」のリスクを事前に察知し、適法な回避策を選択できるようになること。  公衆送信権と「送信可能化」、法律上の「公衆」の境界線、音楽の権利(著作隣接権)、該当事例、リンクとインラインリンクの違い、外部API・プラットフォームの利用規約と商用利用制限のリスク。 
【理解度確認】課題
8 パブリックドメイン(PD)素材を利用する際、保護期間や人格権、利用規約の正しく解し、安全な素材だけを自己責任で選定できるようになること。  著作権の保護期間(原則死後70年)、戦時加算のリスク、著作者死後の人格権への配慮、PD素材利用の落とし穴(クラシック音楽の著作隣接権、美術館の利用規約)。 
【理解度確認】課題
9 CC・OSSライセンスの表記ルールを正しくHTML上に実装し、無料素材に潜むリスクと有料素材(インデムニフィケーション)の価値を比較して、プロジェクトに最適な選択ができるようになること。  有料素材の補償(インデムニフィケーション)、RFとRMの違い、CCライセンスの4条件と組み合わせ表記、海外フリー素材の独自ライセンス、Webフォントの規約。加えて、OSSライセンスの基礎。 
【理解度確認】課題
10 写真素材をWebに掲載する際、肖像権やパブリシティ権の侵害を防ぐための適切なトリミング・加工指示ができ、必要に応じてモデルリリース(許諾書)の運用ができるようになること。  肖像権(プライバシー権)とパブリシティ権の定義・侵害基準、街中の写り込みへの対応、顔写真掲載リスク、モデルリリース(肖像権使用許諾書)の必須項目。 
【理解度確認】課題
11 著作権譲渡契約書をレビューし、クリエイターにとって不利な条項(第27条・第28条の抜けや、下請法違反のリスク)を発見し、相手を説得して修正提案できるようになること。  著作権法第61条第2項の推定規定、第27条・28条の特掲条項の必要性、著作者人格権の不行使特約のリアルとその限界。さらに、下請法・フリーランス新法の基礎(発注書面のない依頼の危険性と不当なやり直し要求からの自衛)。 
【理解度確認】課題
12 ECサイトやLPを制作する際、特商法や景表法(ステマ規制含む)に違反する「NGな表現」を原稿から見つけ出し、適法な表現に書き直せるようになること。  プライバシーポリシーの役割、Cookieと外部送信、特定商取引法に基づく表記(返品特約など)、景品表示法(優良・有利誤認)とステマ規制。 
【理解度確認】課題
13 クライアントから生成AIを使った制作を依頼された際、依拠性や商標権侵害などのリスクを根拠に、プロとして適切な代替案を論理的に提示できるようになること。  商標権の特徴と不正競争防止法(ドメイン保護など)、生成AIと著作権法30条の4、生成・利用時の依拠性と類似性、AIツール規約の確認。 
【理解度確認】課題
14 学習の目的: 納品後に発生したバグやトラブルに対し、それが「無償対応(契約不適合責任など)」か「有償対応(保守契約・追加見積もり)」かを論理的に切り分け、クライアントに説明できるようになること。  改正障害者差別解消法と合理的配慮、契約不適合責任(旧:瑕疵担保責任)によるバグの無償修正義務、セキュリティ事故における善管注意義務、保守・運用契約の必要性。 
【理解度確認】課題
15 Web制作の受注から納品・運用までの架空プロジェクトにおいて、これまでに学んだ知識を用いて隠れた法的リスクを発見し、安全に完遂するできるようになること。  1つの架空のWeb制作プロジェクトの受注から納品までのシナリオの中に潜む「複数の法的リスク」をチームで洗い出し、法律知識を使って安全なルートを導き出すワーク。 
【理解度確認】課題