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金賞受賞!ものづくりIT職種〈準備編〉

7月27から28日に行われた、若年者ものづくり競技大会にて、業務用ITソフトウェア・ソリューションズ職種で情報システム開発科の山本 実紗希さんが金賞を受賞しました!!

情報システム開発科ではこれまでの最高位が、昨年度受賞した銀賞で、ついに!の快挙となります。2ヶ月以上に渡っての準備期間や競技の様子を紹介したいと思います。(長文ですが目を通して頂けると嬉しいです。)

⬛︎ものづくり競技大会 業務用ITソフトウェア・ソリューションズ職種とは

若年者ものづくり競技大会とは、厚生労働省が母体となり開催されている、「職業能力開発施設、工業高校等において技能を習得中の20歳以下の若者が技能レベルを競う大会」です。かつては工業系の種目だけでしたが今ではITやデザインなどの職種も開催されています。その種目の1つが業務用ITソフトウェア・ソリューションズ種目です。この種目では業務での課題を解決するようなシステムの設計や開発、利用者に向けたプレゼンテーションを競う種目です。

⬛︎準備編①:トレーニング開始

競技の準備は競技の2か月くらい前から実施し始めました。競技に参加するにあたっての、一番の問題はここ2年間の競技はスマートフォンアプリのプログラムになっていることです。学科では設計やプログラム、DBについては一通り学んでいるのですが、スマホアプリは2年生前期の段階ではまだ学んでいません。
そこで強力なサポーターとしてケータイ・アプリケーション科の野田 菜摘さんにプロジェクトへ参加してもらうことになりました。日本電子専門学校には、スマートフォンのアプリケーションの作成を専門に学ぶケータイ・アプリケーション科があり、そこで学んだノウハウを野田さんから選手の山本さんに伝授してもらうことになりました。初対面の2人でしたがあっという間に打ち解け息ぴったりで競技準備を行なっていました。

現在は、コロナウィルスの影響で学校の登校日が限られていることもあり、学校では週に2日間だけ放課後にトレーニングを行いました。ものづくり競技大会では、何をどう作るかを検討する「設計」作業、プログラムをする「プログラミング」作業、お客様やユーザーへの説明を想定した「プレゼンテーション」作業の3つがあります。そこで、週に一日は「設計とプレゼンテーション」、もう一日は「プログラミング」のトレーニング日として準備を進めていきました。

⬛︎準備編②:問題発生!!

順調に準備も進み、スマートフォンアプリも基本的なものについては作れるようになってきました。そんな中、ものづくり競技会の1ヶ月前に模擬競技課題が発表され、そこで大きな問題が発生しました。今回はスマートフォンアプリではなく、デスクトップアプリ(pcで動くアプリ)を作る競技になることに、、、
指導教員はこれまでの準備を考えると愕然としてしまったのですが、選手の山本さんとサポートの野田さんは冷静に受け止めていて思ったほどショックを受けていない模様(さすがです!)。ここから急ピッチでJava FXと呼ばれるソフト(GUIライブラリ)でのデスクトップアプリの作り方を学びながら模擬競技課題を作れるように準備をしていきました。(教員は1からの教材の作り直しで泣きそうでした。)最後の1ヶ月は新しいことばかりのハードなトレーニングになりましたが頑張ってくれました。これまで、スマホアプリを伝授してくれていた野田さんも、設計とプレゼンテーションの準備で力を発揮してくれました。

⬛︎どんな競技課題??

ここで今回の競技課題を簡単に紹介したいと思います。競技課題は、携帯電話の基地局管理をするシステムを作るというものです。具体的には、基地局のエリアカバー率を改善できるような機能(圏外を無くす)を持たせることが目的になります。

企業でシステム開発をする時には、いきなりプログラムをし始める訳ではなく、まず設計図を作ることで何をどうやってつくるかを決める作業を行います。この辺りは情報システム開発科で勉強してきた設計図の勉強が生きてきます。この時の設計図を2つほど紹介します。(※競技当日の図とは異なります)

ユースケース図
ユースケース図はシステムが「誰(どの役割の人)にどんな機能を提供するのか」をあらわした図です。人のマークが誰がを表していて、機能が青い丸の部分になります。
画面レイアウト
画面レイアウトはプログラムを行う前にどのような画面で機能を提供するかを表した図です。まだこの段階では実際には動作しません。上の例では2画面ですが、実際には数多くの画面レイアウトを作ることになります。

これらの設計図を指導教員と学生でディスカッションをしながら作成する練習をしました。どんな機能があると嬉しいだろう?とかどんな画面だと使いやすいかな?と考える作業は簡単そうに見えて想像力やノウハウが要求される難しい作業です。(そこが面白いとも言えますが…)

⬛︎続きは次回へ

この次の記事で競技当日の様子をお伝えしたいと思います。長い記事を読んでいただきありがとうございます(色々と伝えたいことが出てきてしまい1回に収まりませんでした…すみません)。

※進路検討中の方へ:
少しでもシステム開発、スマホアプリ開発に興味を持ったよという方は、是非、情報システム開発科、ケータイ・アプリケーション科のオープンキャンパス&体験入学にお越しください。


出典:国土地理院(画面レイアウト地図部分)

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